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あなたのターゲットは「いつ」「何で」検索していますか?

近年、PCだけでなくスマートフォン・タブレットなど、さまざまなデバイスの普及により、オフィスや自宅ではノートPCやタブレットを、移動中などはスマートフォンを利用するという形で、個人が複数のデバイスを使い分けるライフスタイルが浸透してきました。

「マルチスクリーンデバイスのいま」(当ブログ 2015年2月9日)」「スマホのみ利用が1.6倍、スマホのみ検索キーワードが7倍、ヤフーの調査にみる検索市場の将来(『ウェブ担当者Forum』 2015年1月25日)」 でも紹介したように、各デバイスが「どのような人に」「どのような形で」利用されているのかを知ることは、マーケティング施策を考える上で重要です。特にウェブ上での検索行動は、複数のデバイスにまたがって行われることが多いため、訴求対象のライフスタイルや行動パターンを把握しながら、プロモーションを計画することが大事だといえるでしょう。

これまでインターネットの利用実態というと、属性による全体的な比較分析は多くありましたが、Yahoo! JAPANでは、より深く検索行動を分析するため、属性別のデータに時間帯別の行動を加味した比較検証を行いました。そのなかで見えてきた顕著な傾向について、今回はご紹介します。

■PCとスマートフォンの検索傾向について属性・利用時間帯で比較検証

・調査対象
Yahoo! JAPANログインユーザー(10歳~79歳)
・集計方法
分刻みの検索回数を集計
・対象期間
2014年12月1日~2014年12月31日

■ オンとオフではどう違うのか?
【調査結果①】デバイス別検索数の推移(平日と休日の比較)
(図1)

(図2)

まず、大きく平日と休日に分けてデバイス別検索状況を比較してみると、平日は朝の通勤時間帯、ランチ休憩時、夜の就寝前にかけてスマートフォンによる検索が盛んになっています(図1参照)。また、休日はPCとスマートフォンによる検索数の差は小さくなっています(図2参照)。特に休日の夜中に関しては、その差はわずかです。外出時だけでなく、自宅にいる時間帯・寝る前の時間帯にスマートフォンで検索するユーザーの姿が垣間見えるようですね。

■男性と女性、どちらがスマホで検索しているのか?
【調査結果②】20代男女の時間帯別検索数の推移
次に、男性と女性によって検索に利用するデバイスの傾向について見てみましょう。ここでは20代の男女について比較してみます。
(図3)

(図4)

(図3)と(図4)を比較してみると、20代女性は、20代男性よりもすべての時間帯についてスマートフォンを利用しての検索が多いことがわかります。一方、20代の男性によるスマートフォンでの検索は朝の通勤時間帯に集中しています。

20代の女性は、仕事・家事・育児とライフスタイルがさまざまであることから、必ずしもオフィスや自宅でPCに向き合う時間は多くないのかもしれません。では、スマートフォンによって、いつどのような内容を検索しているのでしょうか。

■20代女性はスマートフォンで何を検索しているのか? さらに検索内容のデータを探ってみることにしました。下の表は、一日の時間帯別に20代女性が検索した際のクエリを分類し、トップ3のカテゴリーをまとめたものです。

早朝

4時台5時台6時台7時台
エンタメブログ天気通勤手段
アパレルエンタメポータルサイト病気
ライフステージ(女性)アパレル通勤手段占い

8時台9時台10時台11時台
通勤手段金融金融食品・ファーストフード・レストラン
天気通勤手段ライフステージ(大学)金融
政治・政策小売り掃除用具政治・政策

12時台13時台14時台15時台
食品・ファーストフード・レストラン金融レシピ・クッキングレシピ・クッキング
就職・転職美容スイーツ掃除用具
政治・政策旅行エンタメスイーツ

夕方

16時台17時台18時台19時台
レシピ・クッキングレシピ・クッキング飲食店飲食店
食品・ファーストフード飲食店アルコールエンタメ
通勤手段食品・ファーストフード軽自動車軽自動車

20時台21時台22時台23時台
エンタメ(TV・音楽・ゲーム)エンタメ(TV・音楽・ゲーム)エンタメ(TV・音楽・ゲーム)エンタメ(TV・音楽・ゲーム)
スノーボード軽自動車映画スノーボード
軽自動車人物軽自動車美容

深夜

0時台1時台2時台3時台
エンタメ(TV・音楽・ゲーム)占いエンタメ(TV・音楽・ゲーム)ショッピング
アパレルアパレルポータルサイト人物
美容アダルトアニメアパレル

Yahoo! JAPAN調べ(2014年12月)

上記から20代女性のスマートフォンでの検索行動について、次のような特徴が見えてきました。
- 昼・夕方にかけて食品・料理のレシピなどの検索が増える
- ゴールデンタイムでは、エンタメ関連の検索が盛ん
- 18時~22時台にかけて軽自動車関連の検索が多い
- 深夜帯は趣味嗜好の検索(特にファッション・美容関連)が多い

いかがでしょうか。スマートフォンでの広告訴求では、ユーザーの行動の変化に応じて検索のニーズもさまざまに変化する必要があることが、おわかりいただけたかと思います。移動時間・外出先・自宅にいる時間帯やパーソナルな時間帯におけるニーズの違い、テレビ視聴との連動など、訴求対象の行動パターンに合わせて細やかに広告出稿していくことが、最終的にコンバージョンへつなげる鍵となりそうです。

スポンサードサーチでは、デバイス・曜日・時間帯によるターゲティングが可能です。費用対効果を考える上でも、ユーザー属性に加え、時間帯を軸とした切り口で広告を出し分けてみるなど、より詳細なプロモーションを行うことをお勧めします。もし訴求対象の行動パターンがよくわからないという場合には、時間帯別にABテストを行うなど、実際のデータによって検証しながら進めてみてください。

田中 祐介(タナカ ユウスケ)
学生時代の研究テーマはオペレーションズリサーチ。2009年度ヤフー株式会社新卒入社。 データソリューション開発部にて行動ターゲティング広告・レコメンデーションのシステム開発・アプライドサイエンスに従事。2013年度からレコメンデーションサービスに特化しECサービス・キュレーションサービスでモデル開発・システム開発・サービス運用と幅広い業務を担当。2014年度からリサーチアナリシス部にて広告のデータ分析を担当。

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